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花粉症は予防が大切!花粉症にならないために知っておくべき予防と対策とは?

意外と知らない花粉症の知識。花粉症の症状には主にくしゃみ・鼻みず・鼻づまりがあります。
その中でも見逃されがちなのが鼻づまりです。花粉症患者の約9割の方に鼻づまりの症状があるといわれています。
花粉症をよく理解し、早めの対策で快適にシーズンを乗り切りましょう。

花粉症とは

現在、日本人の約25%(4人に1人)が花粉症だと言われています。
では、花粉症とはいったいどんな病気なのでしょうか。
花粉症には「季節性のもの」と「通年性のもの」2つに分類されます。

花粉症の原因とは?

花粉症とは、ヒノキやスギなどの植物の花粉が原因となって、
くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。

季節性アレルギー性鼻炎

原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があります。
日本では、約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されています。

主なアレルゲン
ヒノキ、スギ、カモガヤ、オオアワガエリ、シラカバ、ブタクサなど

通年性アレルギー性鼻炎

アレルゲンが一年中あるので、症状も一年中あります。

主なアレルゲン
ダニ・ハウスダスト・ペットの毛・フケ・ゴキブリなどの昆虫など。

花粉症の症状とは?

鼻づまり
鼻粘膜が腫れ、鼻からのどへの通り道が狭くなることによって、鼻づまりがおこります。
口で呼吸をしがちになりますので、口の渇き、咳といった症状がでたり、
においを感じにくいため食べ物の味が分かりづらくなったりします。

鼻水
風邪などによっておこるやや粘性が高く黄・黄緑がかった鼻水とは違い、
花粉症の鼻水は、水のような粘り気がなくサラサラした透明のものが止まらずに出てきます。

くしゃみ
くしゃみは、鼻の粘膜についた花粉を取り除こうとして起こる症状です。
花粉症のくしゃみは、風邪やインフルエンザの際の
くしゃみより回数も多く、ほとんどの花粉症の人が悩まされる症状です。

その他にも症状が重い方は、皮膚のかゆみ、
頭痛、倦怠感や寝つきにくいといった症状が伴うこともあります。

花粉症の予防・対策について

自分でできるケア(外出時)
体内に入る花粉を減らすために、自分でできるケアの方法があります。
すでに花粉症になっている人はもちろん、春先になると鼻がムズムズしたり、
鼻水がよく出るといった予備軍の人も、次のようなケアを心がけましょう。
とくに花粉との接触が多くなる外出時には、注意が必要です。

1.花粉情報に気を付け、多い日はできるだけ外出を控える
テレビなどの花粉情報を見て、花粉が多く飛ぶ日はできるだけ外出は控えましょう。
日本気象協会などによると、花粉が飛びやすいのは「晴れ、または曇りの日」や「気温が高く、湿度が低い日」などで、
とくに「前日まで雨で、その後天気が回復し、南風が吹いて気温が高くなる日」は注意が必要です。

2.外出時はマスクをし、帰宅後は洗顔とうがいを徹底する
花粉が飛ぶ季節は、外出時は必ず花粉症用のマスクをすること。
また帰宅したら顔を洗い、うがいや鼻洗いでのどや鼻に付いた花粉もしっかり洗い流します。
スチーム吸入によって、荒れたのどや鼻の粘膜をケアするのも、症状の緩和や予防に効果的です。

3.服装にも気を付ける
外出時のコートや上着には、花粉が付きにくい素材を選ぶといいでしょう。
ウールや綿などよりも、ポリエステル製などで表面がツルツルした素材と加工のほうが花粉は付きにくくなります。
帽子やメガネ(ゴーグル)を着用すると、より花粉の影響を防ぐことができます。

また、玄関先にブラシを用意しておき、家に入る前に洋服全体を
ブラッシングして花粉を落とし、室内に持ち込まないようにすることも大切です。

自分でできるケア(日常生活)
日常生活でも、できるだけ花粉の影響を少なくするため、次のことを心がけましょう。

1.掃除をこまめにする
花粉は室内にも入り込んでいます。カーペット、畳、カーテン、
ソファなどに付着した花粉を取り除くには、こまめに掃除することがいちばんです。
掃除の時には、舞い上がる花粉やほこりなどの影響を防ぐためマスクをしましょう。

2.洗濯物はよくはたいて取り込む
洗濯物に花粉が付いていると、身に付けるものだけに悪影響が出かねません。
洗濯物を取り込むときには、よくはたくようにしましょう。
干した布団などを取り込むときも同様です。

3.窓の開閉は慎重に
換気のためには窓開けが大切ですが、花粉が多く飛ぶ日と飛ぶ時間は、閉め切るようにしましょう。

4.ストレスを溜めない
ストレスがたまってイライラすると、アレルギー症状は悪化しがちです。
花粉症そのものが大きなストレスになりますので、気分転換をして、ストレス解消を図りましょう。

5.たばこやアルコールを控える
たばこはのどや鼻の粘膜を荒らし、症状を悪化させる原因となります。
また、アルコールは鼻粘膜を充血させ、鼻づまりをひどくする一因になります。
花粉症のときには、どちらも控えめに。

花粉症の検査は?

花粉症かな?と思ったら、自分で判断する前に、まずはふなもとクリニックにご相談ください。
花粉症を起こしている原因植物も、症状の出方も人によってさまざまです。

まずは原因を探り、自分に合った治療方法を見つけることが大切です。
本当に花粉症なのか、原因は何なのか、次のような検査によってわかります。

  • 血中IgE検査
    血液検査には、血中の総IgEが多いか少ないかを調べる検査と、花粉に反応するIgEを調べる検査があります。
  • 皮膚反応検査
    皮膚の表面を少しひっかき、花粉のエキスで刺激して、その反応をみるというテスト。
  • 鼻粘膜誘発テスト
    原因と考えられる花粉エキスがしみ込んだ紙を鼻の粘膜に貼り付け、反応をみるテスト。

このほか、花粉のエキスを点眼して目の反応をみるテストや、
目の粘膜などをブラシを使ってとり、
アレルギーを起こす白血球がないか顕微鏡で観察する検査などを行うこともあります。

花粉症の治療法は?

花粉症に対しては様々な治療法が開発されており、
主なものには

  • 薬物療法
  • アレルゲン免疫療法
  • 手術療法

の3つがあります。

薬物療法

アレルギー性鼻炎の薬
主としてくしゃみ・鼻水に効果が期待できる薬として
第1世代抗ヒスタミン薬、第2世代抗ヒスタミン薬があります。

主として鼻づまりに効果が期待できる薬として抗ロイコトリエン薬、
抗プロスタグランジンD₂・トロンボキサンA₂薬、第2世代抗ヒスタミン薬・血管収縮薬配合剤があります。

鼻づまりだけに効く薬として点鼻の血管収縮薬があります。

全般的に効く薬としてはTh2サイトカイン阻害薬、
ケミカルメディエーター遊離抑制薬、鼻噴霧用ステロイド薬、経口ステロイド薬があります。

これらの治療薬は、症状を抑える効果が期待できる反面、副作用があらわれることもあります。
薬の種類によって副作用の種類も異なりますので、
薬を処方された時は医師や薬剤師の説明をしっかりと確認してください。

また、病院を受診しなくても、ドラッグストアなどで処方箋なしで買える花粉症治療薬もあります。
ただし、ドラッグストアで購入する場合も、当クリニックを受診して、医師による花粉症の診断を受けましょう。

アレルゲン免疫療法

花粉症の原因となっているアレルゲンエキスを、
注射や舌の裏からの投与により体の中に少量ずつ取り入れることにより、
アレルゲンへの反応を弱めていくという、比較的新しい治療法です。

症状が重い人でも根本的な体質の改善が期待できる治療法で、スギ花粉症に対しては70%前後の改善が認められています。

治療期間としては2~3年以上にわたって治療を受ける必要があります。
また、治療中はアレルギー反応の副作用がみられることもありますので、
アレルゲン免疫療法を受けるかどうかについては、ふなもとクリニックにご相談ください。
なお、対象となる花粉の種類は、現時点ではスギ花粉のみです。

手術療法

手術療法は、花粉症の症状のなかでも鼻づまりが特に重い人に対する治療法です。
鼻の粘膜を切除して、鼻の通りをよくすることを目的とします。
レーザー手術装置の進歩によって、出血なく、日帰りで治療を行える医療機関も多いです。

また、最近は鼻水を止めることを目的として、鼻に通っている神経を切断する手術も広まってきています。
ただし、その効果は永遠に続くとは限らず、再発することもあります。

手術療法を受けるかどうかについては、当クリニックにご相談ください。