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脂質異常症を放っておくと様々な病気の危険性が・・・予防と対策方法とは?

脂質異常症とは

脂質異常症とは、血液中にふくまれるコレステロールや中性脂肪などの脂質が、
一定の基準よりも多い状態のことをいいます。以前は、高脂血症ともいわれていました。

血液中に余分な脂質が多くなると、動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなります。
血管に強い圧力がかかっている高血圧の人が脂質異常症をともなうと、
血管の壁が傷つきやすいため動脈硬化がさらに進行するリスクがあります。

また、インスリンが不足すると中性脂肪が体内で利用されにくくなり、
血中に中性脂肪が増えてしまいます。そのため糖尿病の人は脂質異常症を伴いやすく、
動脈硬化を進行させるリスクが高まります。それが脂質異常症という病気です。

一般的には「血液がドロドロの状態」、それが脂質異常症といってもいいでしょう。
脂質異常症には、自覚症状はほとんどありません。
そのため気づくのが遅れ、突然、心筋梗塞などの発作に襲われる人が少なくありません。

発作を防ぐには、毎日の生活に気をつけることと、健康診断などで「脂質異常症の疑いがある」と
いわれたときは、放置せずに早めに受診して医師の指導を受けることが大切です。

脂質異常症の原因は

脂質異常症の最も多い原因は、「運動不足」と「高カロリー・高脂肪の食事」であり、
事実、脂質異常症の8割は生活習慣病といわれています。

まず必要なのは食事面でのコントロールです。脂質異常症は遺伝的な素因に加えて、
高脂肪の食事や過食、運動不足といった悪い生活習慣や肥満が原因であり、さらに悪化させるものです。

すっかり欧米化して肉食中心になってしまった現代日本人の食事は、
肉食中心で高コレステロール化しており、エネルギー過多になりがち。

さらに駅にはエスカレーターなど生活が便利になったこともあり、現代人は運動不足気味です。

こうした生活習慣は脂質異常症の大きな原因と考えられ、そのまま近年における
メタポリックシンドロームの原因とも言われています。

メタボは脂質異常症のほか、
糖尿病など複数の生活習慣病を併発した状態で、さらなる病気のリスクを高めます。

脂質異常症の予防・対策は

主食をきちんと食べ、動物性脂肪をひかえめにする

現代人の食事は、普通に食べているつもりでも、カロリー過多になりがちです。
その理由は、おかずに肉類や揚げ物類など高カロリーのメニューが増えたことです。
また、間食でケーキなどの甘いものを食べる機会が増え、慢性的にカロリー過多になっているといえます。

主食の穀物類(ご飯、パンなど)には脂質が少ないので、まず主食をきちんと食べること。
そして動物性脂肪(とくに肉類)を少しひかえめにしましょう。

牛肉や豚肉を食べるときにはロースよりもヒレを、
また鶏肉の場合には皮を食べないようにするだけでも、脂質をかなり減らすことができます。

野菜や海藻がたっぷりの食事を摂る

一般的にコレステロールのとりすぎが気になりますが、口から入る量は体内で作られる量の1/5程度です。
コレステロールは体に不可欠な成分なので、口から入らないと体内でコレステロール生産が高まります。
怖がらず、コレステロールの高い卵も毎日1/2個は食べる様にしましょう。1日のコレステロール摂取量は300mgが目安です。

一番大切なポイントはコレステロールの排泄量を増やすこと。
その体外排泄は、胆汁酸として便中に排泄されるだけです。
しかし、コレステロールは重要な成分なので、食物繊維がない時には再吸収し、リサイクルして使われます。

そこでねばねばヌルヌルした水溶性食物繊維を含む食品(納豆、モロヘイヤ、オクラ、わかめなど)をよく噛んで食べるのです。
また、油を制限すると胆汁酸は使われないので、毎食小さじ1杯は油をとります。

真の悪玉を増やさない食事

LDL(悪玉)コレステロールが基準値を超えると、動脈硬化が心配されますが、
動脈硬化を起こすのは、活性酸素によって酸化LDLになった真の悪玉です。
血管を傷つけて、膜の間に入り込み粥状になり、血管を狭くし動脈硬化になります。
そこで抗酸化物質を食事や食間にとって活性酸素を消滅させ、体内に多いLDLの凶暴化するのを防ぐのです。

ビタミンA・E

ビタミンAとEは緑黄色野菜にたっぷり含まれます。魚や鶏肉、レバーにも含まれます。
脂溶性のビタミンAとEを効率よく摂りたい場合、野菜は油を使って調理しましょう。

他に魚料理でもあれば必要ありません。余談ですが、
食間に飲む野菜ジュースにも油を一滴たらすと脂溶性ビタミンの吸収が高まります。

ビタミンC

ビタミンCは意外に、摂りにくい成分です。野菜ではカラーピーマンやブロッコリーからは摂れますが、
ほかの野菜は少量しか含みません。じゃがいもやさつまいも、
果物でもかんきつ類、キウイフルーツ、いちごなどに多く含まれます。

しかもビタミンCは一度に多く摂っても、摂取後3時間で尿中に排泄されます。
だからこそ、毎食で野菜をたっぷり摂りたいものです。

ポリフェノール

ポリフェノールは植物が自らの体を太陽の紫外線や外敵、活性酸素から守るために生み出した成分です。
野菜や果物や種実類の皮や種に多く含まれ、色や苦みやあく成分などで区別しますが、
様々な種類のポリフェノールは体内で働く場所も働き方も違います。

血液中に脂肪の多い脂質異常症の皆さんだからこそ、
脂肪の酸化を防ぐために毎食、色々な素材を食べて体を守りましょう。

アスタキサンチン

鮭などの魚に含まれる赤い色素はアスタキサンチンという成分で強力な抗酸化作用があります。

脂質異常症の治療法は

前述の通り、一般的には卵などコレステロールを多く含む食事や動物性脂肪を多く含む食事は避け、
魚や野菜を中心にバランスを考えた食事を摂ることと、可能であれば1日30分以上歩くことを心がけましょう。
運動と食事が治療の基本となります。それでも下がらない場合は薬物療法の適応を考慮する必要があります。

内服薬としては、LDLコレステロールが高い場合はHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン製剤)や胆汁酸吸着レジンであるコレスチミドが処方されます。

また、小腸でコレステロールの吸収を抑制するエゼチミブも有用です。
中性脂肪が高い場合はフィブラート系製剤やニコチン酸が
処方されることがありますが、予後改善の観点からいまだ賛否両論があります。

薬を内服する場合には服用開始から数カ月間異常がなければ、以後は定期的なチェックを受けてください。

健康診断などでコレステロール値が高いなどの検査結果の場合はふなもとクリニックに是非一度ご相談ください。

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